愛着障害支援ガイド
基本概念
愛着障害と反応性愛着障害 (RAD)
このガイドは、被虐待児や施設養護経験児を支援する専門家に向けて作成されました。 子どもたちにとって安心できる「安全基地」となり、傷ついた心を癒やす「修正的愛着体験」をどのように提供していくか。その具体的な考え方と関わり方を整理しています。
RAD と DSED の違い
愛着障害には大きく分けて2つのタイプが存在します。行動として正反対に現れるため、支援方針も異なります。
RAD (反応性愛着障害): 警戒心が強く、大人の慰めを拒絶する。感情調整が極めて困難(抑制型)。
DSED (脱抑制型対人交流障害): 誰にでも無差別にくっつく。初対面の大人にも過度になれなれしい(脱抑制型)。
愛着障害の主な背景要因
これは子ども自身の生来の気質(発達障害など)ではなく、養育環境との相互作用、すなわち「関係性の病理」として生じます。
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養育者の頻繁な交代
施設での担当者の交代、里親委託の不調など、特定の大人との絆を結ぶ機会の喪失。
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ネグレクト・マルトリートメント
泣いても応じてもらえない、心理的・身体的な安全が脅かされる環境での生活。
支援の第一歩
まずは「特定少数の大人」が一貫して応答的に関わる環境を作ることです。